うしろを振り返りたいときはいつでも振り返ろう、
でもそれを忘れるくらいでちょうどいい。
kawae minako
1216 「箱の中の女」岩松了
hakopro 

■岩松了×一青窈×小林武史 「箱の中の女」

とりあえず、セットリスト♪

1.上の空
2.lindo lindo lindo
3.Patch Work
4.確信犯
5.冬めく
【休憩】
6.ドライヤー
7.どっちつかず
8.ラブシチュエーション
9.凧揚げ
10.上の空

さすがの岩松了。とにかく脚本が素晴らしいです♪
感覚的には、アジアの何処かと地中海あたり?
(ポルトガル臭もプンプンしてますが・・・)
の世界の話を、5人+狂言回しの一青窈の
巧みなセリフ回しで、緊張感を持って構築していくさまの
演劇的な醍醐味が見事です。
今の日本演劇の核として存在する、岩松了の見事な仕事です。

誰でも思うことでしょうが
さながらリード・ボーカルとして唄いまくる一青窈と
そのバック・ミュージシャン5人のライブとして、脚本が作られてます。

寄り添い奏でるリード・ギター
異国情緒を奏でるキーボード
話の底辺をうごめくベース・ギター
メリハリの効いた重いドラムス
彩りを与えるパーカッション
・・・そんな感じでしょうか?

脚本のセリフひとつひとつが、とっても良く練られていて
それぞれのコンビネーションが心地よく
役者も目をひん剥くことなく、叫びすぎず、汗をかきすぎず
岩松了の演出も渋いです。

ただ、最初の登場を含め
客席をちょっと使いすぎなところがあって・・・
他の役者ならいいけど、一青窈が客席に出てくると
一気に「一青窈」になっちゃうので、ちょっと舞台が寸断される感じがあり
そこだけは残念。


■・・・で、楽曲は
小林武史の力では、9曲一気に新曲!はちょっとキツい感があります。
特に前半は、「上の空」「冬めく」以外はインパクトが弱く
ちょっと舞台の進行に、乗り切れて来ない感じ。

ただ復活を遂げた「冬めく」は、やっぱり最高。
特にサビ・メロは、大好きなマイ・ラバを彷彿させる
キャッチーなメロディで
「&」以降の一青窈の詞が、とっても気持ちよく軽く乗ってます。

でも、一青窈ファンが一番安心して聴けるのは「凧揚げ」でしょうか?
ここの演出は、もう唄中心なので
この曲だけは、まるでライブのように聴くことが出来ます。

ただ、いくら解りやすい言葉を使っていても
全て新曲なので、歌詞を全部聞き取ることが不可能なのが一番残念。
「どっかに表示してくれないかな?」と思ったくらい。
プログラムに載ってる、全曲の歌詞を読むと
なかなか、ストーリーを追って、きちんと言葉を選んで作られてるので、
できれば、芝居が始まる前にプログラムを購入し
それぞれの曲の、大意とポイントになる言葉には目を通しておきたいところ。


■全体を通してみると
これは、別に新しい試みでもなく
「音楽劇」でもなく、やっぱり「岩松了の芝居」です。
一青窈のテンションが、ちょっと上がりきっていないのが要因?
かとも思いますが、良くも悪くも醒めてます。

それが、岩松了の芝居としてはプラスになっているけど
一青窈の作品(?)としては、どうでしょう?
一青窈の作品、と思わなければ大成功です。


「冬めく」はここで聴けます♪
こんなのが、既にあるということは・・・
すぐアルバムになるんでしょうか?
ま、それぞれの楽曲の出来は別にしても
この曲たちは、この順番で9曲入りのアルバムにして欲しいです。
その時は、今回のこの安っぽいオケではなく
もうちょっとアレンジに力を入れて、バンドの音で入れて欲しいです・・・


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